心地良い関係 2007.10.19

皆さんは小さい頃、鬼ごっこやかくれんぼをしたことがありますか？鬼になった時の気持ちを覚えていますか？一人ぼっちの鬼の淋しさ悲しさ、早く鬼をやめたい気持ち、誰かをタッチして鬼でなくなった時のほっとした気持ち、誰かを鬼にしてしまった後ろめたさ ･･･ 遊びの中でいろいろな気持ちを味わったことと思います。

鬼ごっこというのは、遊びを通した人間関係の練習でもありました。鬼（一人ぼっちになる、仲間はずれになる）になってしまう時というのは、誰でもが人生の中で体験します。そんな時には鬼ごっこの体験を生かして、ちょっと鬼の状態を我慢できると、また自然に仲間に入って行くことができます。

鬼を我慢する力（一人でも大丈夫という力）が育っていないと自分が鬼にならないために、人をずっと鬼にし続けたり（誰かをはずしたり、いじめたり）、そういった葛藤を避けるために、ずっと自分が鬼（人と交わらない）でいたりします。

人は「皆と仲良くしようという力」と「一人でも大丈夫という力」の二つがあって初めて、どこにいても安心していられる自分になるのです。

鬼ごっこをやり終えた後には、連帯感や爽快感がありませんでしたか？ 安心できる人間関係やクラスとなるまでに、小さな鬼ごっこの繰り返しはあり得るかもしれません。それぞれが両方の体験を思い出し、配慮ができるようになると、心地よい関係に変わって行くでしょう。あなたの居場所が心地良いところかどうか、自分のことだけでなく、周りを見回してみてくださいね。