愚痴はウンチ 2010.10.27

2学期は、文化祭、修学旅行など楽しみな行事も多くあります。集団での活動は、お互いを良く知る機会にもなり、連帯感を深めることでしょう。けれども、そこに至るまでには、お互いの意見や、お互いの個性を認めることができず悩むこともあるかもしれません。そんなときには、まず、きちんと話し合うことが大切です。そしてそれでも消化できない思いがあるときには、上手に愚痴として発散し心を切り替えていけると良いですね。

体は、食べ物を食べ、消化吸収し体を育て、不要なものを大便（ウンチ）として体の外に出します。そしてまた、栄養を取り入れます。
こころは、色々な体験を食べ物として、考えることによって消化吸収し、不要なもの消化できないものは愚痴として発散します。ですから、愚痴を言いたくなって当たり前。ウンチをトイレ に流すように、誰かに言ってすっきりして「まあいいか。明日もがんばろう」と思えたら、心が便秘にならずにすんでいると言えるでしょう。

ところで、最近は愚痴をメールでやり取りすることも多くなっているようです。これにはいくつかの問題点ああります。

• 以前、呼吸の大切さをお話ししましたが、人は口を実際に動かしてしゃべり、息を吐くことでストレスを発散することができます。
• メールで文字にすることで、より意識化してしまい、「やっぱりひどい」「やっぱり不安」などと出来事と印象をより固定してしまいます。流せなくなります。
• メールでは微妙なニュアンスは伝わりづらいので、誤解して受け取られるかもしれません。
• メールは残ります。思わぬところで誰かを傷つけてしまうかも知れません。

愚痴はウンチ。
話すときは、安心できる場で、安心できる人に話しましょう。聞くときは、だた聞いてそれを他の人に勝手に言ったりせず、流してしまいましょう。
第三者に話すのも、気楽かも知れません。相談室も利用して下さいね。