笑う門には福来る 2013.12.29

筑波大名誉教授の村上和雄氏は、ヒトの遺伝子情報の解読に成功した科学者で、ノーベル賞候補と言われています。村上博士は、吉本興業と協力して笑いの効用について実験をしました。その結果、笑った後には糖尿病患者の血糖値が下がることがわかりました。笑いが、遺伝子に何らかの作用をして、身体の状態を改善しているのです。 このように、ことわざの「笑う門には福来る」 が、科学的にも証明されてきました。

「一年の計は元旦にあり」．．．新しい年を幸せな一年にするためにも、冬休みはいつもよりたくさん笑いがあると良いですね。当然ですが、幸せな時たのしい時には、笑顔がでます。そうすると「笑う門には福来る」で、ますます健康で幸せになります。でも笑う気分になれない時には、どうしたら良いのでしょうか。

「その科学があなたを変える」（リチャード・ワイズマン著）にジェームズ（心理学者）の実験が紹介されています。「人は、嬉しいから笑うのか、笑うから嬉しくなるのか...」というテーマで行った実験です。 実験の結果、人間は嬉しいから笑うのではなく、笑うから嬉しくなることがわかりました。心（感情）が先に変化して次に身体が変化（笑うなど）するのではなく、身体を変化させると心（感情）が変化するということです。

辛い時に楽しい気分になろうとしても、すぐに辛いことを思い出してしまい、うまく気持ちを切り替えられないこともあると思います。そんな時に、まず、行動を変える、つまり笑ってみてはどうでしょう。

何千年の歴史のあるヨガでも、実は同じことが言われています。「笑いの行法」と言って、1分間くらい「わっはっはっはっ」とお腹を抱えて笑います。最初は可笑しくなくても、だんだん本当に可笑しくなって笑い始めます。終わったころには、すっきりして明るい気分に変わっています。
笑い ･･ 人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる ・・

新しい一年が、笑顔にあふれた幸せな一年になりますようお祈りします。